NARO 鉄道模型のページ HOナロー 森林鉄道




木曽谷には、多くの森林鉄道がありました。
御嶽山の麓には、総延長200キロにも及ぶ軌道が張り巡らされていたし、それ以南の南木曽や、田立、付知にもありました。
上松駅には大きな土場(貯木場)があり、最後まで残っていた王滝本線も昭和51年に終焉を迎えます。

日本中の山にあった森林軌道、その路盤は朽ち果て、自然の中に帰っていってます。
ごく一部、「木曽赤沢」そして、四国や北海道では保存し観光用に走らせてます。

日本人が山と対話してきた時代、炭を焼き、獣をとらえ、切り株をみて吉凶を占い、植林し、そして伐採し・・・。山とのつきあいが乏しくなっていくとき、森林軌道も、こっそりひっそり、消えていきました。

岐阜県内には、以下の森林軌道が存在しました。
<付知営林署> 
付知森林軌道(付知、加子母)
東股森林軌道(付知)
西沢森林軌道(加子母)

<坂下営林署>
田立森林軌道
坂川森林軌道(川上村)
神坂森林軌道(中津川市)

<中津川営林署> 
恵那山森林軌道

<下呂営林署>
本谷森林軌道(萩原)
七宗森林軌道(七宗)

<小坂営林署>
小坂・濁河森林軌道など

<高山営林署>
宮村森林軌道

<荘川営林署>
尾上郷森林軌道など
<神岡営林署>
金木戸森林軌道など

HOサイズの模型で再現
国鉄貨物列車は1/80 レール幅16.5mm
森林軌道、運材列車 レール幅9mm
 
黄色いディーゼル機関車は、アオシマのプラ製品です。
運材車はNの台車を利用した自作です。
赤い「木曽」の客車は、20歳の頃つくった真鍮キットです。

中学生の頃、木曽の地図は、穴があくほど眺めていました。
この谷に線路があったはず、と、そんな想像ばかりしていました。
2013/06/11

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